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例年、年末年始は忙しい。
でも、今年は何とか家で歳を越せそうだ。 その代わりに、クリスマスから昨日までずっとガイドだった。 クリスマスの日にお客さんとあってそのまま山の中に入った。 クリスマスは、日本と違ってNZではどの店も全く開いていない。 法律で、店を開けてはいけないことになっているのだ。 唯一開いているのは、ガソリンスタンドだけで、他は本当に開いていないから、お客さんもかなり困惑気味だった。 日本の感覚からして、稼ぎ時だから開くのが当然だと思うのだろう。 でも、クリスマスは家族と過ごす時間なので、抜け駆けして一部の人が儲けないようにする意味も込めてか、この国では店を開けると2000ドル(13万円)の罰金が科せられる。 だから、お客さんとはドライブして過ごした。 翌日山には、ヘリで入った。 行きつけの場所だから、魚がどこについているかは、手に取るように分る。 でも問題は今年は渇水していること。 本来なら水位が高いはずの今でさえ水が少ない。 これから雨が少ない時期に入ると、一体いつ水が増えるのか、かなり不安だが、その時点で魚はかなり神経質になっていた。 フライが上空をかすめるだけで、魚が逃げていき、フライにはなかなか食いつかない。 それでも、比較的水量がある場所で何とか活性の高いのを見つけ、釣り上げてもらえた。 ブラウンの65cmを筆頭に、 ![]() 60cm、60cm、58cmと続き、60cm以下は58cmのレインボーだけ。 百戦錬磨のお客さんは、これでもまだイージーなことのようだった。 夜は、森の中の小屋で泊まり、ヘリで場所に入る。 何から何まで、日本の釣りとはスケールが大きいのだ。 でもこれって疲れるよ。本当!
ジギングが終わると、そのまま川へ移動です。
小一時間ほどで、湖のほとりの街ロトルアへ到着しました。 ジギングで体が疲れてるから、とにかくすぐに温泉に入り(この街のホテルには温泉が付いてます)食事をして、フライの準備をしたら夜の9時。すぐにベッドに入ると数秒以内に撃沈しました。 朝は6時半に起きて、食事をして川に向かいます。 でも、今年は雨が少なくて大変です。 なんと、80年ぶりの渇水なんです。 川に水が少なすぎる。 本命ポイントはどこも渇水で干上がりそうです。 ライズはあるものの警戒心が高すぎてフライを口にしません。 ちなみに、この時期はレースウイングという陸生昆虫が大量に発生し、魚はそればかりを偏食することがあります。 でも、この日はレースウイングが投げても掛かるのは小物ばかり。 大型魚は、底の方でじっとしてフライを口にしません。 うーんこういう状況は、まずいんだなー。 こういうときの唯一の解決法は、やる気のある魚を見つけること。 これに尽きます。 日本のフライフィッシャーはやたらと一尾で粘りたがりますが、やる気のない奴を責めるよりは、やる気のある奴を見つけることに時間を費やすことが失敗しない極意なんです。 とにかく水の中を探し回ります。 見つけては投げ、見つけては投げますが、どいつもフライを見ただけで逃げてしまいます。 困り果てていたところ、チャラ瀬にライズを繰り返す奴がいた! サイズは45cm。超大型ではありませんが、これを取らなければ今日はいいサイズは手にできないと直感したので、お客さんに細心の注意を払ってもらって、キャスト。 一投目無視。 二投目ラインはずれ 三投目ばっちりの位置に入った そしたら、水中からドボンと顔が出てきて、食った。 ゆっくり出たから、こっちもゆっくりとあわせないといけないので、三 っつ数えてあわせるように事前に伝えてあったから、 「1,2,3ハイ!あわせてー」と叫びました 合わせのタイミングまでこちらから指示するのは相当に難しいときなんです。 「やった!乗った」 しっかりと乗れば、後はファイティングしてもらうだけです。 上がったのは、45cm弱のブラウントラウト。 この日は、まあまあのサイズはこれだけで、後は全部25cmくらいの小型ばかり。 でも何とか釣ってもらえたので、形になりました。 良かった。 自然相手の仕事って時として本当に難しいことがあります。 ラニーニャのおかげで、数は海でも川でも沢山釣れましたけど、小物だらけ。 でもいいサイズは、どちらも難しかった。 こういう日は、ガイドとしての力量が試されます。 つまり、大変だって事です。
先日ガイド中、何しろドライに出ませんでした。
気温の急激な低下(前日の昼から20度も下がった!)で魚が草や岩の下から一切顔を出さなくて、完全に沈黙。 こういう時には、お客さんと気まずい空気が流れるんですよね。 「何のためにガイド雇ってんだ」みたいな でも、何が何でも釣らせるためには、手を変え品を変え、やる気のない奴を深みから引きずり出すんです。 今回は、NZ丸秘ドライフライ(ヒントはドライなのに、動きで魚を誘惑するフライです)の曲がり部分にフロロの3xティペットを結び、そこにニンフを結んで戦いました。 ここには絶対にいるはず、というポイントにお客さんが入った時、 「ここは、一投一投を20cm間隔でずらして投げてください」 といって、しつこくとあるポイントを攻めてもらいました。 なにせ、そこまで朝から一尾も釣ってもらってません。 ここでは、何が何でもフックアップしてもらわなければ、まずいんです。 すると、ついにあたりが着ました。 ドライフライが水中に引き込まれて、その後大格闘。 上がってきたのは、45cmくらいの小型(というと怒られますね)ブラウン。 こうなれば、弾みがつきます。 今度は、同じポイントをより深く探っていくために(レインボーを狙うためのテクです) ニンフをタンデムにつけ、流していきます。 一つは、今掛けたニンフ。もう一つは、そこで食われているだろうニンフ。 すると一投目で強いあたりが着ました。 凄いファイトです。3xでも、切れるんじゃないかと思いました。 上がってきたのは、60cmのレインボー。 ![]() ストマックを見ると、フックアップのフライとどんぴしゃのニンフが一つだけ出てきました。 ![]() ガイド的に、してやったりの一尾って言うのはこういうのなんですよね。
2月になると、NZはドライフライの季節です。フライマンじゃない人には、水面に毛ばりを浮かべて、釣る釣り方といえば分るかな。
![]() とにかく、とってもでっかいのが、とんでもない大げさな食い方で、とてつもなく大きな毛ばりに食いつきます。 はじめて、その光景に遭遇したときには、水中からミサイルでも発射されでもしたのかと思ったくらい。 食べているのは、フライ用語で言うと、テレストリアル。陸生昆虫です。特にセミですね。 要するに、アブラ蝉みたいな奴を、50cmだとか60cmだとかの鱒が水面に食べに来るわけ。 ![]() ![]() ![]() そんな鱒を、ドライフライでやっつけようって言うんだから、面白くない訳がない! というわけで、この時期はとにかく忙しいんです。 あまり、頻繁にアップはできませんが、アップするときには、基本的には50cm以上の鱒だとか、1m以上のヒラマサを載せることができると思います。 でも、おなかの中を見ると、メイフライのニンフや、カディスのラーバが多いんです。でも、水面を凄く意識しているんでしょうね。 ![]() ![]() ![]()
ハワイでボーンを釣った翌々日のはなしです。
この日は、ハワイでも環境保護のために人数制限が行われている、ハナウマというダイヤモンドヘッドの先の海に泳ぎに行きました。 この海は、環境保護のためコレコレの活動をしてます的なビデオを見させられ、海に入るんだけど、確かにサンゴの魚は他の場所より多いかも。 それで、しばらく海でシュノーケルしてると、何と水の中に海亀がいるじゃないですか! ![]() ちょっと、岩の隙間の人が来にくそうなところにいたため、周りは誰も気づいてなくて独占状態。 しかも、私は仕事柄防水デジカメ使ってるから水中写真OKなんだよね。 そこで、海亀ショット連発しました。 そしたら細君も、写真を取りたいといってきたので、デジカメ渡して写真を取らせていたんだけど、 なんとそこで捕食中の巨大ボーンフィッシュが、水底にいるじゃないですか。 「ん、もしかしてその魚ボーンじゃん、でかい80cmくらいある!」 水深は2mくらいの砂底で何かを一生懸命食べてるんです。 これは貴重な動画を取る絶好のチャンス。 でも、細君は10m先で海亀撮ってるし、困った! 「ボーンの捕食を撮るんだ、デジカメ返せ」 なんていうのも、子供らしいし、うーん。それでもデジカメを取り返しに行きました。 途中あわてて、海水を痛飲、意味間違ってますが。文字通りの意味での痛飲でしたが。 やっと帰ってきたら、ボーンは消えてしまってました。 残念!フライマンにとっては、衝撃映像のはずだったのに。 NZに帰って、ハワイの最大の収穫は、生きたボーンを水の中で見たことと発言した私に、細君は 「あんたの感動はそこかい!」だそうです。
ホノルルへちょっくら行ってきました。
でも、行った以上釣りをしなければなりません。 なぜなら、「そこに海があるから!」です。 予約をした前日までに、ウェブと有名なボーンフィッシュのビデオでしっかりとイメトレをし、フライもしっかりと巻いておきました。 当日の朝。ガイドのピックアップ時間にロビーで待つものの、待てど暮らせどガイドは現れず。電話をしても全く通じない。同業者として、少しばかりの理解をもって待ったのですが、結局きませんでした。 4時間後、やっと事務所と連絡が付き。向こうも探していたけど見つからなかったんだとの事。 よくよく聞いてみたら、近くまで来たんだけど見当たらなかったから帰ったと。 普通の日本人なら、ここで諦めるところですが、わたしは英語が苦手ではないほうなので。 「住所も、部屋番号も待ち合わせ時間も、正確に伝えてるんですよ。しかも私は外で妻ロビーで待って、分りやすいようにしてたんだけど、なぜそんなことがおこるのかね」 「きみの泊まっているところはホテルじゃないから難しいんじゃないかな」 オフィスの人間のこの言葉には少しカチンと来た。 「45階建ての建物を見つけるのが、難しいんだとしたら、じゃー何だったら見つけられるの?それって、プロ意識がないんじゃない。こっちは、お客としての義務は果たしてるはずだけど、メール5回、電話前日に3回して、住所も建物の名前も、部屋番号も言ってそれで見からって帰るんじゃ、配慮に欠けるね!ガチャ!」 こちらから電話を切った。すると何が何でも釣ってやるという気がうねってきた。こっちもプロだ。畑は違うがプロのガイドの意地を見せてやろうじゃねーか。 こうなると、私は徹底する主義なのだ。妻は「ヘンな意地張らなくて、もう一度電話したら」と普段になく優しく声を掛けてくれたが、今回は完全に頭にきたので、 「一匹も釣れなくても、あいつらは使わん!」と宣言した。 まずは情報収集である。 見た目釣れそうなところにめくら滅法入っていっても、時間があれば別だが、釣れる可能性はまずない。 これはプロガイドとしての経験だが、やはり地元の釣具店に行くことにした。 でも、それがどこにあるかさえ分らない。 そこで、地図を買いイエローページ(タウンページ)で釣具の項目を見て泊まっているところから一番近いところに行ってみた。 店は歩いて10分くらいのところにあり、8畳程度の小さな店だった。 入ってからまずは一通り、店の中の物を見て回る。すると店主らしき人が声をかけてきた。 「何かお探しですか」 「ボーンフィッシュを釣りたいんだが、フライは何を使えばいいか分るかな?」 「ここにはあまり置いていないんだが、あえて言うならこれかな」 事前に調べておいたフライとはかなり違うが、買っておくことにした。恐らくはそのフライではあまりつれないだろう事は、直感的に分った。でも、情報を貰うためのチップとしては安いものなので、買うことにする。 「あと、リーダー用の糸を貰おう。フロロカーボンの20lbはある?」 「あるよ、そこの20って書いてあるやつだよ」 「じゃーそれも貰うよ、ところで場所はどこへ行ったらいいかね?」 そうだな、××のフラットがいいじゃないか?」 「それってどこにあるの?」 「口では説明できないな、地図があればいいんだが」 「地図持ってるよ、教えてもらってもいいかな?」 「いいよ、見せてみな」 店主は、自分もフライフィッシングが好きなんだといいながら、何箇所かマークを付けてくれた。 ついでに、つり方も詳しく教えてもらった。 私は、信用できる情報はプライスレスだからねとクレジットカードのCMのフレーズを英語で言うと、店主はえらく喜んでくれた。 翌日は朝から、その場所に行くことにした。でも、ガイドを雇っていないとバスで行かなければならない。バスの乗換えなんかを調べているうちに10時を過ぎてしまった。 しかもバス停の情報が古くて右往左往するうちに釣り場に到着したのは何と1時過ぎ。 地図で書いてもらったものの、細かいポイントはこの広大な入り江のどこかは分らない。キャストして自分で探ると、無駄が増えるのでまた情報集めである。 最初は、まずスピアガン(魚を撃つ銃方の銛)の男にした。 「どうだい、今日の調子は?」 「駄目だね、魚がいないよ」 「どんな魚を狙ってるの」 「シマアジだな、この辺の浅瀬には結構入って来るんだよ」 げっ、こいつ島の魚食うんだ!年に何人かサンゴの毒で死んでるのに。まー今のところ大丈夫そうだけど。 「へー、ここじゃ、ボーンフィッシュは取れないのかね」 「ボーンフィッシュはあの岬の辺りだよ」 おー、そうか大分近づいたぞ 「じゃー、幸運を祈るよ」 かなり近づいてきた、あともう一歩だ。 岬の手前に今度はブッコミで餌釣りをしている人がいた。やった。釣り人なら違う分野でも貴重な情報を持っていることが多い。 「どう、なんか釣れる?」 「いやー、今日は駄目だな」 「どんな魚釣ってるの?」 「××とか、××とかなんだけど、今日は駄目だよ」 「へー、ボーンフィッシュは釣れないの」 「ボーフィッシュは、あそこに少し浅くなってるところがあるだろ、あそこで釣れてるよ、よくフライで釣っている人見るからね」 「じゃー、俺そこに行ってみるよ、ありがとう」 しめしめ。ついに直径50mの円に絞られてきたぞ。後は釣るだけだ。 とはいえ、この時点で時間は3時を過ぎている。日没まで2時間ちょっとしかない。 水に入り、昨日聞いたとおりにリトリーブしてみた。 ![]() しっかりと結びなおして、数投目。 今度はしっかりのせた。 かなりの力で右に左に旋回するが、こっちもその手の動きでは、やられない。 頭からプレッシャーをかけて、上手くやり過ごす。 それでも何度となく、走るがコントロールの範囲内だった。 上がってきたのは、50cm位のボーンだった。 ![]() 一匹釣れば、フライパターンも分ったし、リトリーブも分った。 後は、サイズアップである。 ある程度分ったので、自信を持ってロングキャストしてリトリーブしてみた。 数投でアタリがあった。ラインでしっかりとあわせ竿にトルクをかけた。すると、さっきとは待ったく違う反応である。いきなり走り始めた。しかも並みのスピードではない。フライラインはとうに出きって、PE3号のバッキングが一瞬にして色を変えていった。 「なんじゃ、こりゃ!」 魚とは思えない。きっと魚雷かなんかが引っかかったようなスピードと力である。 80mくらいで一回止まったが、それからまた50m走った。 止まったら今度は釣り人の番だ。徹底的に巻かなければならない。魚の顔がこちら向きならのんとかなる。 とにかく必死で巻いた。何度か顔を向こうにむけそうになったが、そうさせないように、こっちも必死でプレッシャーをかけて引き寄せた。 何とか、強引に引き上げたら、60cmを超えるボーンだった。 ![]() 写真を撮って海に返して、すぐに帰りの支度をした。 何せバスの時間が迫っている。実釣2時間くらいだったが、かなり楽しめた。 やはり情報がすべてである。でも普通は、ガイドを雇うに越したことはないので、ガイドを雇うほうが賢明なのだろう。 これは単に私の酔狂なのだ。
王様魚「kingfish]
日本語に訳すと、ヒラマサです。 ルアーではかつて散々釣ってます。 1m以上だけでも、数知れず。 でも、私の念願はフライで、しかも表層で、1m以上を釣ることです。 ![]() 難しいのなんて分ってますが、それが「男の釣り」です。 磯で取れれば更に評価高ですね。 何せ、日本でもカタギとは思えない、釣りキチさんたちが何人となく磯に立ちこんで、でも大きいのは殆ど釣れてませんから。 実は、オークランド近郊には、それにうってつけの場所があります。 数もサイズも凄いんだ。場所は仕事柄言えませんが、 多分船を出せれば何とかなるでしょう。 チャンスがあれば、すぐにでも行きますよ。 いい写真を期待しておいてください。
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